詞織: 誰に？：ブラウザかＲＳＳリーダーか

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誰に？：ブラウザかＲＳＳリーダーか

ＲＳＳリーダーを日常的には使っていないサイト作成者が、ＲＳＳリーダーのユーザーのために気をつけねばならないことはあるだろうか？

言いたいことはわかるし、そもそも「RSSリーダ」どころか、RSS にも興味ない(もしくは、知らない)人も、ココログユーザの中にはいると思います。が、『「RSSリーダ」に対する配慮を行なうべきかどうか、という問題意識』をもっているかどうか、あるいは、自身が RSS に関心があるかないかには関わらず、「連携する」設定にしていると自動的に自サイトの RSS が配信されてしまう訳です、ココログの場合。RSS ファイルの中身がどうなっているかは、RSS を利用するあらゆるアプリケーションに影響があり、単に「RSSリーダ」だけの問題にはとどまりません。RSS を利用するあらゆるアプリケーション全般を総称する目的で「RSSリーダ」という言葉を使っているのかもしれませんけど、その場合は、断り書きがあった方がいいと思います。

そもそもcssファイルという存在はブラウザ閲覧のためのファイルである。ＲＳＳリーダーがタグとして（あるいはテキストとして）読み込んでしまうのは、ツールとして問題がある

ですから、上記も「RSS を利用するあらゆるアプリケーション全般」の問題として指摘していると捕らえることにします。で、CSS の問題と RSS の問題は本来独立の問題だけど、ココログの場合は『サブタイトルを利用して各種タグを埋め込む』という技法を採用している人がそれなりの数存在し、その埋め込みの方法によっては、変な RSS が生成させることから、問題が複雑になっている。だから、CSS と RSS の問題、というよりは、「サブタイトル」の使い方と RSS の問題である。ここまではいいですか?

で、「サブタイトルの使い方」によっては RSS が変なことになるのは、ココログの RSS 生成処理が「サブタイトル」を元に RSS の「サイトの説明」相当の要素を生成しているからで、「サブタイトルにタグを埋め込む」とそれがそのまま、RSS の「サイトの説明」相当の文字列として出力されてしまうからです。

フルカワさんは、不具合の起こる例として『「パラボナミニ」「ＣＭＮ」の２種類』を挙げています。 ちょっと話はずれますが、「ウェブログのサブタイトル」ではなく「ウェブログの名前」自体にタグを埋め込んだ場合も同じような不具合(?)があって、例えば、naoya さんの FeedBack で表示される検索結果の

from: サイト名

で表示されるサイト名が

from: <!-- おぼえがき --><br><br><br><font size=7 face=HGP正楷書体>サイト名</font>
(実際は実在するサイト名が入るのですが、サイトが特定されるのを防ぐため、ここでは単に「サイト名」としています)

のような形で出るのを見たりして、気になっているところです。この場合は、当該サイトからトラックバックを送ったときに、相手側に表示されるサイト名も同じようにタグ付きのままになるので、被害(?)が拡散する怖れもあります。(場合によっては、相手側サイトにクロスサイトスクリプティング問題を発生させ得る。相手側サイトはサニタイジングで対処すればいいだけですが、忘れている可能性も十分あります。)

ツールを使う場合、気になるのは記事タイトルと本文記事が読めるかどうかでその他の条件ではありませんので（つまりサイトタイトルとかサイトの説明文は興味がないです）。

「記事を読む」のに興味の大部分がある場合は、それでもいいと思うのですが、「記事にトラックバックを送る」、「コメントを送る」とかしようとすると、少なくとも、当該記事に結びついている「サイトタイトル」にHTMLタグが入っていると、何が起こると思いますか? 想像してみてください。
確かに「詞織」に関しては問題は起きないのですが、フルカワさんのスタイルシート対処方法を(自己流にアレンジして?)取り入れているサイトの中には、問題が起きるところがいくつかあります。その辺の注意喚起をどこかに明示していただけると、その手の問題は(完全ではないにしろ、ある程度は)防げると思います。

そもそもココログのサブタイトル欄情報<h2>タグは、「ＨＴＭＬ文法的にサイトの説明文を書くべきとされたエリア」なのでしょうか？

問題の捉え方が違うと思います。(註: 追記参照)
ココログの RSS 生成処理が「サブタイトル」に書いた文字列を「サイトの説明」としていることが発端です。それが、XHTML 生成時に <h2> で囲まれようが、<div> で囲まれようが、それ自体は本質的な問題ではありません。問題なのは、 「サブタイトル」の文字列をそのまま RSS 生成時に「サイトの説明」として流用してしまうからであり、RSS 生成時にサニタイズする(HTMLタグを除去する)ような処理になっていれば、それでいいことになりますよね?
つまり、問題は、「RSSリーダ」にあるのではなく、「ココログのRSS生成処理」にある、ということになります。

サブタイトル欄にlinkタグを埋め込むことによる「マイナス」のひとつであったこの問題

linkタグを埋め込む件に関しては、フルカワさんの見解でもいいと思います。一方、フルカワさんの方法を応用して link 以外のタグを埋め込んでいる人がいるのです。フルカワさんの責任では全然ないのですが。
そうはいっても、タグによっては問題を起こすことがある、ということを、どこかに書いておいてほしいなぁ、と思います。非常に勝手な希望だとは思いますが、考慮していただけるとうれしいです。

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*** 追記 ***

フルカワさんが問題としている、RSSリーダ側の話。

ココログに関しては 最初の <h1> 部分に「サイト名」が出現し、直後の <h2> 部分に「サイトの説明」が出現するという一般則が成立すると仮定して、 <h1> や <h2> を利用しているアプリケーションもおそらく存在すると思います。今回、フルカワさんが指摘している「RSSリーダ」は全部日本製なので、そういう前提(一般則が成立する)で作成されているのかもしれません。それは一般の「RSSリーダ」の問題ではなく、個別のツールの問題。ですので、それはツールの作者に問い合わせるべきでしょう。 「CMN」(は「RSSリーダ」ではありませんが)に関しては、すでに(ココログ用エクステンションの)作者の方から反応があるようですが。

*** 追記2 ***

「タイトル(ウェブログの名前)」や「サブタイトル」に埋め込むと問題が発生する可能性のあるタグ

• script
• object
• embed
• meta

(参考: foo should not contain script tag)
上記以外のタグは自由に使っていいかと言うと、必ずしもいい訳ではなく、上記のタグよりは発生する問題の深刻度が低いだけである、と考えても差し支えないと思います。

RSS リーダに、自サイトの紹介文を画像付きで埋め込みたい場合に <img> を使う、というアイデアもありますが、「サブタイトル」埋め込みで対処するのではなく、RSS で画像を埋め込むための正式な方法を使った方がいいでしょう。(といっても、今の「ココログ」ではRSS生成処理をユーザ側で制御できないので無理なのですが)