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2006.03.16
ココログで .htaccess をいじり倒す
ココログ(というか、自分で .htaccess がいじれない環境)だと、FeedBurner を使う意味があんまりないような気もしますが、フィードにいろいろ付加情報を入れることができるので、思い切って設置してみました。
[観] FeedBurner経由でのRSSフィードを開始
ココログの管理画面(ファイルマネージャー)では、 .htaccess のように . で始まる名前のファイルをアップロードすることができません。なので、ココログでは、.htacces をいじって、サーバ側の設定を変更するというなどというのは夢物語です。
ところが、ココログには XML-RPC API というものがあり、この API のうちの1つ metaWeblog.newMediaObject を使うことで、ファイルマネージャーではアップロードできない名前のファイルでもアップロードすることができるのです。ただし、XML-RPC API を利用することで何とかアップロードはできるものの、ファイルをアップロードした後、ココログの管理画面(ファイルマネージャー)ではファイルが存在することを確認できませんし、直接 URL を指定してブラウザで当該ファイルを閲覧しようとしても「このページの表示が認められていません(403 エラー)」と表示され、ファイルの中身を見ることはできません。
さらに、XML-RPC API にはファイルをアップロードする API はあっても、ファイルを削除する API はありません。 ファイルマネージャ経由で消そうにも、ファイルマネージャ経由でファイルにアクセスできないのでどうしようもありません。また、XML-RPC API ですでに存在するファイルと同じ名前のファイルをアップロードしようとすると、後からアップロードした方のファイル(の basename 相当部分の末尾)に番号が付けられてしまい、元々あったファイルの上書きができません。
ということで、いったん .htaccess をアップロードしてしまうと、後日、設定変更をしたくなったとき、ファイルの上書きも削除もできないという悲しい状態になってしまいます。
そこで登場するのが、拙作「ここあっぷる」の 1.20 版です。
「ここあっぷる」は、XML-RPC API を使ってファイルをアップロードする一方、ファイルマネージャと直接対話することでファイルの削除を実現しています。実は、ファイルマネージャでは見ることのできないファイルでも、ファイルマネージャ(に渡すパラメータ)を直接操作することで、削除することができてしまうのです(ちなみに、パラメータを操作しても .htaccess のアップロードはできません)。
ということで、「ここあっぷる」を利用すれば、ココログでも手軽に .htaccess をいじることができるようになります。 .htaccess をいじることで何ができるかというと、特定のファイルを別の URL にリダイレクトしたり、特定のディレクトリに BASIC 認証をかけたり、サーバ側で未対応の MIME ファイルタイプを追加したり、その他、いろいろできる訳です。
RSS 2.0 と Atom 0.3 の配信を停止(正確には http://feeds.feedburner.com/tsupo へリダイレクトするように設定を変更)しました。
[観] 「観測気球」のRSS/Atomフィードを一本化しました
上記の設定変更は、以下のような内容の .htaccess を用意し、http://watcher.moe-nifty.com/memo/ 直下に配置することで実現しています。
Redirect permanent /memo/index.rdf http://feeds.feedburner.com/tsupo Redirect permanent /memo/index.xml http://feeds.feedburner.com/tsupo Redirect permanent /memo/atom.xml http://feeds.feedburner.com/tsupo
そして、FeedBurner に渡す(クロールしてもらう)ファイルを index2.rdf など、リダイレクト対象のファイル(index.rdf)とは別の名前で用意します。ココログプロの場合は「RSS Template」で生成するファイルの名前を index2.rdf にすれば OK。このファイル名は FeedBurner に教えるだけで、他の人(Google や Yahoo! など検索エンジンの放つロボットを含む)に決して教えてはいけません(URL を Web で公開してはいけません)。index2.rdf の方を RSSリーダで購読されてしまうと、FeedBurner を利用する意味が損なわれてしまうからです。
ということで、ココログでも FeedBurner (日本語版 もあります) を本格的に使うための環境が整いました。RSS/Atom の配信を FeedBurner に肩代わりさせることで、多少なりともココログサーバの負荷の軽減に貢献できますし、どんな RSSリーダで購読されているのかのアクセス解析もできるようになります。
FeedBurnerフィードを購読しやすい状態に保ちたいと思うのであれば、テンプレート内にあるAutodiscoveryコードを変更するべきです。このコードは、購読者がフィードではなくサイトに訪れたときに、RSSリーダーに対してどのアドレスで購読し、更新情報を取得すれば良いのか教えます。
TypePad設定方法
FeedBurner では、TypePad(ココログを含む)の場合、Auto-Discovery を書き換えろ、と推奨していますが、.htaccess でフィード URL をリダイレクトしてしまえば、Auto-Discovery を書き換える必要はありません。 FeedBurner を使うのをやめたくなったら、.htaccess を消せば、元に戻ります(ただし、リダイレクト先 URL に設定を自動的に書き換えてしまう RSS リーダの読者を FeedBurner から取り戻すことはできませんが)。
.htaccess をいじることでできることは他にもあります。以下のリンク集が参考になると思います。
- .htaccess の使い方
- http://allabout.co.jp/computer/hpcreate/subject/msubsub_lecturehtaccess.htm (音が出るので注意)
投稿者: tsupo 2006.03.16 午後 11:49
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