「萌え」の歴史

観測気球

収集物の記録書庫 a data archive of collection -- collectible toys

[要旨] たまには、「萌え」の話をするのもいいかな。ってな訳で、どういう経緯で「萌え」という言葉が使われだしたのか、書いてみたり、書いてみなかったり。
[キーワード] 萌え,セーラームーン

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2006.05.19

「萌え」の歴史

この blog の URL、せっかく http://watcher.moe-nifty.com/memo/ なんだから、たまには、「萌え」の話もしないとね (^^;

ということで。

「萌え」という言葉の発祥はいろいろ説があるようですが、最初に使われ出したのはインターネットのアニメ・声優系メーリングリスト(の参加者の仲間うちでの会話)であるのはほぼ確かだと思います。

『美少女戦士セーラームーン』
1992年3月7日 - 1993年2月27日 第1話 - 第46話 全46話
『美少女戦士セーラームーンR』
1993年3月6日 - 1994年3月5日 第47話 - 第88話 全41話

美少女戦士セーラームーン - Wikipedia

少なくとも、「美少女戦士セーラームーン」のクライマックス直前(1993年1月)に大阪で行なわれた、最初のセーラームーンのイベント(主要5声優が一同に会して行なったライブ、会場は梅田の東映だったかな?)に向かう新幹線の中での会話ですでに使われていた気がします。

三石琴乃・久川綾・富沢美智恵・篠原恵美・深見梨加 「セーラームーン イベント」(1993年1月10日)

event repoert 1993 -- Idol,Actress,Voice Actress,Announcer: アイドル・声優関連イベント 参加レポート 1993

参加レポートを書かかないまま、13年以上経ってしまいました (^^;
メーリングリストでは何か書いてたはずですけど、手元には残ってないや。

そういう経緯からすると、

  1. NHKのアニメ「恐竜惑星」(1993年~)のヒロイン「萌」説
  2. 「美少女戦士セーラームーン」(1992年~)の「土萠ほたる」説
  3. 声優の「長崎萠」(1995年~)説

はてな - 萌えとは

この辺の説は全部否定される訳で。ちなみに、土萠ほたるが登場したのは、「美少女戦士セーラームーンR」の第3クールから、なので、1993年秋ごろかな。たぶん、「萌え」は、すでに1992年の秋ごろから使われはじめていて、1年後の1993年夏から秋にかけて、急激に広まりだした感じ。

「萌え」は1990年前後に成立し、パソ通からインターネットを経て1990年代後半にはオタクの共通言語へ。その後、「電車男」に始まるオタクブームと言うかアキバ系の台頭により、2005年の新語・流行語のトップ10になるというのが、ざっとした「萌え」史だと思うんですけど、

最終防衛ライン2 - 文語の「萌え」と口語の「萌え」の断絶

パソコン通信で使われたのが先か、インターネット(のメーリングリスト、ニュースグループ)で使われたのが先か、どちらなのかははっきりしないんですが、当時の記憶を辿ると、何かのオフ会で誰かが「萌え」と言った(本当は「燃え」と言いたかったかのかもしれませんが)のを、イベントレポートを書いた人が「萌え」と表記し、それが次第に広まっていったんじゃなかったかな。たぶん。そんな感じ。

で、ネットニュース(fj.rec.animation か fj.rec.comics かな)で頻繁に見かけるようになった時期が、ちょうど「恐竜惑星」から「土萠ほたる」登場時期近辺なので、「恐竜惑星」説と「土萠ほたる」説が(1994年春ごろから)主張され出したのだと思われます。

で、最近の「はてなダイアリー」界隈では、「文化系女子」の話題から派生した「萌え」の話でいろいろ喧々諤々あるようですが、少なくとも誕生直後の「萌え」にはまだ性的なニュアンスはほとんどありませんでした。盆栽を愛でるような感じで2次元キャラを愛でていただけ。たまたま「萌え」の対象として女性キャラが多かっただけで、少年キャラもそれなりに萌えられていたし、チョコレートパフェやレアチーズケーキなど、人間ですらないものも「萌え」の対象でした。思えば、のどかな時代だったんだな。

要するに、「萌え」という言葉に含まれるメタには、「愛(こいつがあれば、子供が出来ても男は責任を果たしてくれるモノ)」があまり含まれておらず、かなりの部分を「性欲」のみを掻き立てるメタが含まれていることが原因ではないかと思われる。

FIFTH EDITION: 文化系女子萌えを嫌がる人がいる理由がやっとわかった(気がする)

「萌え」という言葉がどんどん変容していっているなぁ。言葉が独り歩きするのは阻止しようがないこととはいえ、世相を反映してニュアンスが変わっていく言葉の代表例みたいになってしまった感があります。

投稿者: tsupo 2006.05.19 午前 12:48 | 固定リンク | このエントリーをはてなブックマークに追加 | このエントリを del.icio.us に登録 このエントリの del.icio.us での登録状況 | このエントリを Buzzurl に追加このエントリの Buzzurl での登録状況 | このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリのlivedoorクリップでの登録状況 このエントリをlivedoorクリップに登録している人の数 | 酢鶏巡回中

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たまたま「萌え」の対象として女性キャラが多かっただけで、少年キャラもそれなりに萌えられていたし、チョ 続きを読む

受信: 2006.05.24 午後 04:13

コメント


あ、そういう感じだったんですね。勉強になります。

わたしも初期は萌えってもっと大らかな(?)ものだったと思っていたんです。
むしろ、草木萌える・・・の もえる を愛でる表現に使うとはさすが文化系のオタクたち。と密かに称賛する気持ちがあったような記憶があります。
そういったとらえかたですので「これから伸びそうな人や、人気が出そうなモノに」対して、「これ、萌えだよね〜」という使い方をしていたようなしていなかったような・・・。(もちろん、応援しちゃうよ。好きだよ。という意味も込みです)
たぶん96年から97年ごろだったと思います。ちょっとメインの流れからは遅れてたのかな?(^^;

最近テレビでも聞こえてくる 萌え〜 には、正直違和感があります。

投稿者: さきがけせいら (2006.05.19 午前 10:10)


”萌え”に関しては80年代アニメのファン同人でも連呼されていたものがあったので
1990年以前に起源を遡ると思います。
最初は”燃え”の誤変換だった”萌え”が”燃え”ではない何かを表現するために
使われたのではないかと思うのですが…。

投稿者: ひろあき (2008.02.23 午前 06:49)

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